子どもとともにつくる 体育の授業
大橋潔・濱田敦志・山崎大志編
発行 2013年2月25日
定価 (本体1600円+税)
ISBN978-4-86413-031-8
A5判並製・本文168ページ
子どもたちを取り囲む社会環境がどんどん変わり、教育も大きく揺さぶられている今日ではありますが、日本の教師は、怯むことなくたくましく授業を創造し日本の教育を支えています。多くの子どもを担任し、多くの分掌を担当し、多くの時間外勤務をしながら日本の教師は、どんな状況の学校であろうとも、威厳と品位をもち、子どもたちを信じ教育を続けています。
ここに、体育の授業を研究している現場の教師が集まりました。執筆された方の多くが、現場で体育の授業づくりの推進役をしたり、現場で率先して授業実践を重ねたりしている、「いま・ここ」に活躍している教師です。その現場の教師が、現場で感じられる子どもと運動との一体感を大切にしながら、体育の授業づくりの研究や理論、そして実践例を書きました。(本書「はじめに」より)
【目次】
- 第1章 体育科教育のこれまで
- 第1項 期待型モティベーションによる「場づくり」の有効性に関する研究
- 第2項 低学年期のゲームにおける「自己・他者・運動」のコミュニケーションを重視した授業づくり
- 第3項 体育における「競争」の学習観の転換
- 第4項 豊かな心と体を育み、運動好きな児童を育てる体育指導
- 第5項 子どもの立場に立った体育科学習
- 第6項 中学年児童の発達に応じた新しいゴール型ゲームの授業づくり
- 第7項 ボール運動におけるワークショップ形式の授業づくり
- 第8項 体育授業における学習内容の検討
- 第2章 授業づくりのこだわり
- 第1項 体育の授業でのこだわりたいこと
- 第2項 体育科の授業で大切にしたいこと
- 第3項 動きのおもしさの発見、共有させる授業とは
- 第4項 身体感覚を気づかせる授業とは
- 第5項 子どもの持っている力を引き出す授業
- 第6項 子どもを「見取る」という視点を大切にした授業
- 第3章 授業づくりの実際
- 第1項 ふわっとボールをしよう!
- 第2項 長縄を使った跳び方を工夫してみよう!
- 第3項 おもしろ空間へ体を投げ出そう
- 第4項 カーブを全力で曲がってみよう!
- 第5項 セットキックボール(ボール運動/ゴール型)
- 第6項 ゆらゆらポンポンバランスボール
- 第7項 パック投げ遊び(体つくりとゲームの間を楽しむ)
- 第8項 鬼ごっこからスピードリレーへ
- 第9項 DFの突破方法を考え、ハンドボールを楽しもう
- 第10項 ボールをつないでネットをはさんだゲームを楽しもう
- 第11項 逃げて! 追いかけて! 宝をねらえ!
- 第12項 みんなでキャッチ! みんなでアタック! 1・2・3キャッチバレー
- 第13項 みんなで感じ、楽しもう!(体ほぐしの運動)
- 第14項 走り高跳び―限界に挑戦、自己ベストをめざして
- 第15項 ゴールゲームをつくって楽しもう
- 第16項 「ピタッと止まれるかな?」
- 第17項 わかった! おもしろいよ!「フラッグフットボール」
- 第18項 高跳びDEハイジャンプ(いろいろなものを跳び越えてみよう)
- 第19項 「動きの感じ」を感じて、水泳をもっと楽しもう!
- 第20項 ティーボール(ベースボール型)
- 第4章 授業研究のすすめ
- 第1項 教師に求められる専門性
- 第2項 体育を勉強する
- 第3項 研究団体による授業研究のススメ
|